高齢者サービスを実施する現場の問題
17年8月12日
日本社会では高齢化が進み、介護を必要としている高齢者が年々増加しています。中には寝たきり状態の高齢者や重度の認知症を患った高齢者もおり、家族の介護だけでは不十分になってしまうケースもあります。
そんな中、介護業界が提供しているサービスが注目を集めており、介護が必要な高齢者とその家族からの需要が高まっています。それに伴い、介護施設が提供するサービスの内容も豊富になってきています。
手厚い介護が必要な高齢者が入居し、24時間体制で手厚い介護サービスを受けることができる入所型施設や、機能訓練に特化しリハビリテーションや運動療法を行うデイサービスなどがあります。訪問型施設である訪問介護事業所では、ヘルパーを高齢者の自宅に派遣して介護サービスを提供する仕事はもちろん、在宅医療サービスを併用している高齢者に包括的なサービスの提供を行えるよう、地域の医療機関との連携にも重視しています。
このように日々発展している介護業界ですが、大きな問題も抱えています。まずよく話題に挙がるのが、他業種と比較すると給料が安いということです。さらに仕事内容が過酷なケースもあり、人が集まりにくいという事も問題になっています。
これらの問題を解消するため、大規模施設などでは経費を削減し、現場スタッフの給料に充てたりもしています。また、現場責任者が常にスタッフの体調不良や精神的ストレスの蓄積に配慮し、働きやすい職場作りに励んでいるような取り組みも広がっています。
こうした職場改善の動きがどんどん広まれば、介護で活躍したいと考える人はもっと増えていくでしょう。